公開シンポジウム
「人と水の共生 − 持続可能な関係をめざして −」

 
 水は、地球にすむ生き物の生命を育むうえで欠くことができないものです。また、水は、流れ、静止して千変万化しさまざまな表情を見せ、周辺の景色と一体となって人のこころを和ませます。このように、水は人が生活を営むなかでさまざまな効用をもたらしていますが、身近にありすぎて、その尊さを忘れがちです。

近年、その水が、人口の急増に加え、生活水準の高まりにより1人あたりの量が不足してきています。また、世界において都市や地方の開発が急速に進み、水辺の喪失、川や湖などの人工化により風情のある水の風景が失われ、変化に富んだ水域の景色が少なくなるなど、生活のなかでの潤いが乏しくなり、人の情緒を不安定にしているようです。

このシンポジウムの趣旨は、こうした現状のもとで、あらためて人と水の共生関係の構築について、考え直してみようということにあります。ひとつには、人と水の深いところでの強い結びつきを実感として知ることが、重要なことだと思います。そして、現実の生活では、日常のおこないを通じて、ごく自然に水の保全に寄与する仕方について、流域圏という考え方から学んでみたいと思います。

さらに、今や水問題は、ローカルな見方から人と水とのかかわりの修復を考えることに加えて、グローバルな視点からも水の安定した利用を考える必要があります。つまり、世界や人類といった視野から、人と水の関係を概観することもまた、水問題を考える上で不可欠な課題となっているのです。

地球温暖化が進む一方、熱帯雨林をはじめ森林が減少するなどの要因により気象に異変が生じ、これまでの水の分布にかたよりがみられるようになり、渇水や飢饉が広域化、長期化する深刻な問題が世界各地でひんぱんに起こり、人類が手を携えて取り組むべき重要な問題になってきています。

「環境の世紀」とも「水の世紀」ともいわれている21世紀のはじめに、このシンポジウムでもう一度、水を総合的な視点から見つめて、人と水の持続可能な共生の未来を考えてみませんか。

                  2002年8月

                        主 催  科学進歩日本委員会
                                     後 援  NPO法人 第3回世界水フォーラム事務局

                 科学進歩日本委員会(JCSD)のご紹介

公開シンポジウム
「人と水の共生−持続可能な関係をめざして−」
プログラム

1 日 時:2002年9月28日(土) 13:00 〜 16:30

2 場 所:京大会館 101号室(京都市左京区吉田河原町15−9 電話:075−751−8311)

3 内 容:
     開会挨拶(13:00〜13:05)      菅原 努 氏 科学進歩日本委員会 会長

第1部 テーマ報告(13:05〜14:45)

 (1)「世界の水問題と水フォーラム」  
     尾田 栄章 氏 NPO法人 第3回世界水フォーラム事務局 事務局長
 (2)「水と流域圏構想」    
     横田 和典 氏 高知県文化環境政策課四万十川流域振興室 室長

休 憩(14:45〜15:00)


                     第2部 パネルディスカッション(15:00〜16:25)


コーディネーター: 竹下  賢 氏 関西大学 教授
パネリスト:     尾田 栄章 氏  NPO法人第3回世界水フォーラム事務局 事務局長
            横田 和典 氏  高知県文化環境政策課四万十川流域振興室 室長
            菅原 正孝 氏 大阪産業大学 教授
            穂波 宣員 氏 財団法人 琵琶湖・淀川水質保全機構 事務局長

閉会挨拶(16:25〜16:30)             竹下 賢 氏 実行委員長



4 参加対象:どなたでも参加できます。 定員200名
5 参加受付:当日12時30分より受付開始
6 参加料:無 料

7 問合せ先:ファクシミリまたは電子メールでお願いします。
             ファクシミリ:0728711259(担当:若井)
             電子メーwakai@due.osaka-sandai.ac.jp