冬季研究会は、学会趣旨の原点に立ち返り、名水といわれる水が生み出す生活と文化を探る、というコンセプトで企画し、水に対する感性を磨くことにしました。

今回は、良質で豊富な地下水ということから、かつて伏水と記された京都南部の伏見を訪ねてみたいと思います。

伏見が歴史に登場するのは、意外に古く日本書記に「俯見」と書かれ、朝廷とのかかわりが深い土地柄であったようです。今も湧き出る地下水は、灘の辛口・男酒に対して伏見の甘口・女酒、日本一の旨酒(うまざけ)といわれた伏見の酒づくりの三条件「京の底冷え」「近江の酒米」「伏見の伏水」のひとつになっています。酒造地として知られている伏見は、古くは淀川・鴨川・桂川の三川を結ぶ水運や、水路と陸路の交通結節の要所であり、豊臣秀吉が築城した伏見城のあった城下町でした。近世には、参勤交代の本陣が連なる宿場町であり、坂本竜馬らが活動する拠点となり、鳥羽・伏見の戦いが起こるなど近代国家への胎動となった歴史舞台でした。現在の伏見は、歴史的な地名が残り、瓦屋根の民家や運河沿いに酒蔵が建ち並ぶ静かな風情ある町です。

どうです。なにやら楽しそうですね! 今すぐ、予定表にお書きください。詳細は、12月発行のニューズレターでお知らせします。

 日 時:  2002年3月9日(土) 午後1時30分 現地集合

午後5時    現地解散

      (その後、伏見の銘酒を堪能する懇親会予定)

内 容:  御香宮神社にて湧水の現状と賞味

      造り酒屋見学とお酒の試飲

      運河沿いの酒蔵のある風景鑑賞

      旅籠「寺田屋」と旧遊郭の見学

 

問合せ先: 若井 郁次郎(大坂産業大学人間環境学部)

e-mail:wakai@due.osaka-sandai.ac.jp