水資源・環境研究 第18巻(2005)


■巻頭言
水資源環境研究とホーリスティクアプローチ   仲上健一
  はじめに 
  1.琵琶湖総合開発事業の総合評価の必要性
  2.水害保険の危機と問われる国家の役割
  3.政府開発援助政策と人材育成
  おわりに

■論説
番水株売買の歴史にみる「水」取引の要因 ―新潟県佐渡市旧上横山村を事例に   杉浦未希子
  T.はじめに
    1.本研究の背景 2.目的と意義
  U.調査対象地
    1.地理的条件 2.取水状況
  V.番水株売買の態様
    1.先行研究 2.上横山における番水株売買の水利慣行
  W.番水株の属人性の検討
    1.上横山と下横山の差異 2.属人的番水株の売買を可能ならしめた要因
  X.まとめと今後の課題

水道水源保護のための米国ニューヨーク州スキニーアテェレス湖
流域農業プログラムのポリシーの変遷に関する事例研究   阿部直也
  T.はじめに
  U.SLWAPの概要
  V.SLWAP実施に至る経緯
  W.SLWAPのプランニング・プロセスと実施体制
  X.データ・分析
  Y.まとめ

■研究ノート
持続可能な交通計画推進における市民社会の役割
―カナダ、バンクーバー都市圏におけるNPO、BESTの事例から   古川智美
  T.はじめに
  U.持続可能な交通計画におけるNPO・NGOの役割
    1.持続可能な交通の概略 2.持続可能な交通計画推進への障壁 3.持続可能な交通計画におけるNPO・NGOの役割
  V.BESTの活動
  W.持続可能な交通計画推進の事例調査
    1.持続可能な交通計画推進の機会創出(Opportunities) 2.持続可能な交通計画の推進課題(Constraints)
  X.持続可能な交通計画推進におけるNPOの役割
  Y.おわりに

日田水量増加運動の政治過程 ―ひた水環境ネットワークの活動を中心に   田渕直樹
  はじめに
  T.筑後川の電源開発と河川環境
  U.水量増加運動と政治過程
    @胎動期 1973.6〜 柳又発電所の発電開始による減水問題発生から
    A運動期 1998.5/16〜 「三隈川の水量増加」実行委員会の結成から
    B政治参加期 1999.2/26〜 大山川・三隈川流量検討会の発足から
    C運動再編期 2001.3/31〜 水量増加が一応達成されてから
  V.水量増加運動の評価と意義
  おわりに

官民協働による流域環境保全活動の現状と課題 ―九頭竜川流域を事例として   沖田ちづる
  T.はじめに
  U.研究対象流域の概要
  V.九頭竜川流域の環境保全活動
    1.ドラゴンプロジェクトとNPO法人ドラゴンリバー交流会の発足経緯 2.NPO法人ドラゴンリバー交流会の活動再開
  W.福井豪雨と流域環境保全活動の課題
  X.まとめ

都市用水から首都圏の水を考える   飯岡宏之
  T.「首都圏の水」と都市用水の研究
  U.都市用水からみた水資源開発
    1.東京都―水源模索から全国開発に 2.横浜市―単独水圏にも国の関与 
    3.広域化、多様化する経営形態 4.岐路に立つ工業用水道
  V.転換迫られる都市用水
  W.水資源開発の今後―まとめにかえて

■水と環境 最前線
離島における廃車処理問題の現況 ―自動車リサイクル法施行前後の状況をふりかえって  外川健一
  自動車リサイクル・システムの現状
  離島における放置車両の顕在化
  沖縄県宮古島における廃車処理の概要
  自動車リサイクル法の「離島対策支援事業」

コウノトリの野生復帰に向けた研究と実践   菊地直樹、内藤和明、佐藤 稔
  1.はじめに
  2.保護増殖事業の歴史
  3.野生復帰とは
  4.増殖技術の研究
  5.自然環境の再生
  6.野生復帰に向けた社会的な取り組み
  7.人とコウノトリのかかわりの再生
  8.共に暮らす地域へ

■地域通信
<北海道・東北地方>鹿妻穴堰土地改良区の水源涵養林  泉 桂子
<関東・甲信越地方>霞ヶ浦の湖岸・沿岸帯における「自然再生事業」   平井幸広
<北陸・東海地方> 狩野川と流域住民とのかかわり   勝村吾一
              EPOC企画 愛・地球博におけるエコトークセッションに参加して   越野幸広
              岐阜県下呂市、水資源・環境学会共催 豊かな森と水を活かす地域づくりシンポジウム   高橋卓也
<近畿地方> 水源地の村づくり   坂口泰一
<中国・四国地方> 大渇水が教えてくれたもの   遠山 仁
<九州・沖縄地方> 深刻化する有明海異変と公共事業のあり方 ―地方の公共事業をどうすべきか   河内俊英

■海外事情
セマングム干拓問題 ―韓国の環境問題の現場から   伊藤達也

■書評
ニッキー・チェンバース他著『エコロジカル・フットプリントの活用 ―地球1コ分の暮らしへ』   脇本修自
辻信一著『スロー快楽主義宣言!―愉しさ美しさ安らぎが世界を変える』   平井拓也
伊藤達也著『水資源開発の論理 ―その批判的検討』   若井郁次郎


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