酷暑の夏に気候フィクションを読む。そしてソーラーパンク、水車パンクへ。

高橋 卓也(滋賀県立大学) 2025年の夏はこれまで130年の間で最も暑い夏となった。2025年9月2日の朝日新聞は、「最も暑かった夏 6~8月気温平年より2.36度高く」と1面で報じた。そうした中、気候変動をテーマと […]
スコットランド紀行文 2025 ―グランピアン地方の産業発展と河川の役割

山元 周吾(本学会会員/喜代七屋) 昨年に続き、今年もスコットランドを訪れる機会を得ました。前回の旅では、ロバート・オーウェンが理想社会の実験場を築いたニューラナークを中心に、クライド川流域の産業革命期の発展や社会思想 […]
水と人と町の今昔(5)-琵琶湖疏水計画への伏流-

若井 郁次郎(モスクワ州国立大学 講師) 日本一の琵琶湖を車窓から楽しむ 日本列島の地図を広げると、本州の中央部は、逆L字形に折れ曲がっています。この屈曲点に琵琶湖があります。琵琶湖の大きさを理科年表で見ると、面積は6 […]
戦前水著作シリーズ(1)
仲上健一(立命館大学名誉教授) はじめに 水資源・環境研究を志した大学院生の頃、古本屋に行けば必ず戦前の水に関する本を求めていた。最先端の土木工学分野の水研究を目指す研究者が、何故か古き名著に惹かれていた。喜寿を過ぎれば […]
貞山運河-成熟と喪失そして再生へ-

秋山道雄(滋賀県立大学・名誉教授) 仙台市の中心は宮城県庁や仙台市役所が立地しているJR仙台駅の西側である。駅の東側は駅周辺から市街地化が進んでいるが、少し先には田園地帯が広がっている。人口100万人をこえる大都市でこ […]
「暑い町」多治見市における環境用水

松 優男(内外エンジニアリング株式会社) 岐阜県多治見市は古くから美濃焼の産地として知られているが、2007(平成19)年8月16日に当時の日本国内の最高気温である40.9℃を観測しており、「暑い町」としても知られてい […]
日本初の都市型上水道か? -福井県福井市・芝原上水-

吉岡 泰亮(立命館大学) みなさまは「水道」という言葉が日本に生まれたのはいつだと思いますでしょうか。諸説ありますが、1つの説として、天正18(1590)年、徳川家康が建設を命じて、のちに「神田上水」と呼ばれるようにな […]
水に溺れる大草原の国~モンゴルの水問題~

奥田進一(拓殖大学教授) 私とモンゴル国との関わりは、1999年に始まる。翌年に、中国内モンゴルで知己を得たモンゴル族の友人が起ち上げた植林NGOに理事として参画し、後にこれをNPO法人化して、大学生を主とする多くの人 […]
能登半島地震被災地での井戸利用調査

大阪公立大学現代システム科学域 遠藤崇浩 ここ数年、災害用井戸の研究を行っています。大規模な自然災害により水道インフラが損傷すると断水が起こります。災害用井戸はそうした時に地域にある井戸-たとえば家庭・工場・神社などに […]
スコットランド紀行文 産業革命期に理想郷を志したロバート・オーウェンの軌跡を見学して

山元 周吾(喜代七屋) 初めに少し自己紹介します。私は山元周吾といいます。高橋卓也先生のもとで滋賀県立大学大学院を2013年に卒業しました。農林水産に関わるコンサルティング会社に勤めた経験を活かし、現在はドイツと日本を […]