用水路探訪・水辺の365日(その2)~最上川流域の疎水・名水をいく~
足立 考之 少し、古い話となって恐縮だが、この記事は「環境用水研究会」仲間と現地視察した頃(2010年頃か)のメモと写真を引っ張り出して加筆修正したものである。なお、文中に「⇒」の記号があるのは、メモを再現したことによ […]
京のお酒の神様と名水
西田 一雄 趣味や楽しみ方にはそれぞれの個性が出るといわれています。環境コンサルタントの第一線から退き、人生楽しみながら有意義な日常を送れる事を期待しています。 京都に生まれ、京都で育ち、北海道室蘭で土木工学を学んだの […]
どう考えてもダムはいらない
伊藤達也(法政大学) 1.入院と研究停止 私は昨年(2023年)9月20日、埼玉県志木市の自宅で、脳梗塞に倒れ、今年(2024年)3月8日に退院するまでの半年間、病院並びに病院付設のリハビリセンターに入院していました( […]
水と人と町の今昔(4)ー牛若丸と弁慶の運命の出会い・五条橋ー
若井 郁次郎(モスクワ州国立大学 講師) 京都の奥・鞍馬 京都市内を流れる賀茂川と高野川の合流点に架かる賀茂大橋に立ち、北を見ると、低い山が連なる北山を一望できます(写真1)。ここは鴨川に架かる橋のなかでも北山を展望でき […]
狭山池 永遠に残すべき生きた遺跡
大阪学院大学国際学部 三輪信哉 2023年7月下旬、大阪府の南にある狭山池の見学に行ってきました。すでに多くの方は見学に行かれたことでしょう。私はと言えば、大阪府庁を退職された2年後輩の河野敬太郎さんから何度かお声かけ […]
水と人と町の今昔(3)―勧進と興行を兼ねた橋・四条大橋―
若井 郁次郎(モスクワ州国立大学 講師) 禹の治水 大河の畔で、紀元前5000年から紀元前1000年の間に四大文明が起こりました。いずれも今日では、砂漠化し荒涼とした無機質な光景が広がります。その遠因は、各文明が都市を建 […]
世界かんがい施設遺産
渡邉紹裕(京都大学名誉教授・特任教授[防災研究所]) 多くの方が、今年(2023年)9月に、文化審議会の答申に基づいて、農業水利施設である熊本県山都町の通潤橋が国宝に、また、石川県白山市の手取川七ヶ用水取水施設が重要文 […]
水と人と町の今昔(2)―鴨の流れと起終点の橋・三条大橋―
若井 郁次郎(モスクワ州国立大学 講師) 地名の奥深い由緒京都の地名は、何丁目何番地といった数列的な表示よりも、事跡や治績、歴史的事件などに深く由来するものが多く、その判読や解読が困難なうえ、理解するのも大変です。ここで […]
「鮎狩り」という楽しみ
同志社大学経済学部 原田禎夫 日本人の「魚離れ」が止まらない、と言われています。水産白書によると2021年度の食用魚介類の1人1年当たりの消費量は、23.2kgであり、もっとも多かった2001年の40.2kgから半分近く […]
水と人と町の今昔(1)――天神川の都市河谷と御土居の築造――
若井 郁次郎(モスクワ州国立大学 講師) 京都の微地形を見つめ直す 京都は、山並みの総称で呼ばれている、東山、北山、西山の三つの連山が逆U字状に取り巻く、盆地です。山並みの区切りは、そびえ立つ二つの主峰、北東の比叡山と […]