水と人と町の今昔(2)―鴨の流れと起終点の橋・三条大橋―
若井 郁次郎(モスクワ州国立大学 講師) 地名の奥深い由緒京都の地名は、何丁目何番地といった数列的な表示よりも、事跡や治績、歴史的事件などに深く由来するものが多く、その判読や解読が困難なうえ、理解するのも大変です。ここで […]
「鮎狩り」という楽しみ
同志社大学経済学部 原田禎夫 日本人の「魚離れ」が止まらない、と言われています。水産白書によると2021年度の食用魚介類の1人1年当たりの消費量は、23.2kgであり、もっとも多かった2001年の40.2kgから半分近く […]
水と人と町の今昔(1)――天神川の都市河谷と御土居の築造――
若井 郁次郎(モスクワ州国立大学 講師) 京都の微地形を見つめ直す 京都は、山並みの総称で呼ばれている、東山、北山、西山の三つの連山が逆U字状に取り巻く、盆地です。山並みの区切りは、そびえ立つ二つの主峰、北東の比叡山と […]
淀川三川合流地域と背割堤―さくらであい館を訪れて―
小幡 範雄(立命館大学名誉教授) 淀川三川合流域 さくらであい館 自宅から10分ほどで淀川三川合流地点まで行くことができます。今回のブログではこのあたりについて紹介したいと思います。 さくらであい館は淀川三川合流域の地 […]
身近な水を利用する
仁連孝昭(成安造形大学客員教授・滋賀県立大学名誉教授) 水は生命にとって欠かすことのできないもののひとつですが、水は溜めて利用するものではなく、流れの中で利用するものであると私は考えています。 そのような訳で、私は自然 […]
伊川谷掘割のこと
矢嶋 巌(神戸学院大学) 江戸時代になると、幕府や藩が用水路をつくったり干潟や沼地を干拓するなど新田開発を進めたりして農地面積を増やし、米の生産量を増やしたと、中学校社会科の歴史で習う。新しい学習指導要領に基づく202 […]
おすすめexcursion:水をめぐる伏見ぶらり散策
花田眞理子(大阪産業大学) 水資源・環境学会というプロ集団のブログに、私ごときが書けることなどあるでしょうか。悩んだ末に、私自身がゼミ遠足で学生を連れていくルートをご紹介することに致しました。(令和4年9月10日現地確 […]
「親水」概念の源流をたどる
大野智彦(金沢大学) 先日ある研究会に参加していた際に、「親水」という言葉はいつから使われるようになってきたのかという話題になりました。ある程度古くから使われてきた言葉だと […]
「居心地のよい水場」を支える規範意識
野田岳仁(法政大学) フィールドワーカーにとって、調査の現場はいつも常識や自分の考えをひっくり返す驚きや感動を与えてくれる場所である。近頃は執筆中の書籍のテーマである「居心地のよい水場とはどのようなものなのか」を考えな […]
相模川から制水権を考える
飯岡宏之(SUW研究所代表) 水資源・環境学会 冬季研究会は『水の安全保障を考える−制水権という概念をめぐって−』というものであった。折からのロシアによる無法なウクライナへの侵略もあって、お二人の報告はタイムリーなもの […]